物足りないくらいがちょうどよい

桜新町結婚相談所グッドライフの、秋山です。

よくお見合いをして、結果がどうだったか女性会員に聞くと、

 

「良い人ではありましたが、ちょっとぴんとこなかったです」

 

「なんか物足りない感じで、前向きな気持ちになれませんでした」

 

「この人との結婚のイメージがわかなかったです」

 

「私は男性にリードしてもらいたいと思うんですが、頼りない感じでした」

 

「お話しがかみあわなかったです。会話のリズムが合わない感じで」

 

「会話の中で、自分自身を卑下するセリフが多く、それに対してどう答えていいかわからず、困ってしまいました」

 

「まわりにすわっている他のお見合いカップルは、途中でケーキなど注文したりしていたのに、

コーヒー一杯だけで2時間以上も話し、お水ばかりお代わりしていて、とても恥ずかしかった。

もっと気をきかしてほしかった。」

 

などなど、結局はお断りしますという、その理由としてこういったことを言います。

 

だいたいに婚活市場にいる男性は、

スマートに女性をエスコートしたり、話題が豊富で女性を楽しませる術を知っているとか、

頼りがいがあって安心してついていける、

とかそんな男性はまずいないと思ったほうが良いと思います。

もちろんまったくいないというわけではありませんが、

ほとんどの男性は、上のような女性からのコメントをもらってしまうようなタイプが多いです。

でも、まじめで実直で、まず浮気なんかしないだろうし、

仕事に打ち込み、気の利いたセリフは言えないかもしれないけど、

裏表がなく、正直で、といったタイプが多いですから、

「気が利かない」とか

「物足りない」とか

いうことは、目をつぶってほしいと思います。

 

うちの女性会員たちには、

 

「男は、気が利かないとか、物足りないくらいがちょうどいい!!!」

 

と私は言っています。

 

「物足りるような男は、ウザイんだよ!」

 

先へ先へ気を回すとか、

相手の言うことややることに敏感で、口出しをしたり、束縛をするとか、

自分のすることが必ず正しいと思っているとか、

やたらとスマートにエスコートできるということは、

どんな女性にもまめで、やさしいとかにつながるし、

頼りがいがあるということは、

すべて自分に従って自分の色に染まることを求めてくるかもしれないし、

裏を返せば、マイナスのことにつながる

ことも多々あるわけです。

ちょっと控えめで、自分に自信がなく、謙虚で、気が利かない、頼りないくらいがちょうどよいのです。

自分好みに女性側が教育していけばよいし、

そうされることに抵抗のないタイプ、人のいうことを素直に受け入れるタイプがおすすめだと思います。

 

またお見合いで初めて会って2時間ほど話したくらいでは、

「生理的に無理」

ということはすぐにわかると思いますが、

「結婚のイメージがわかない」というのは

当たり前だと思いますし、それは何度か会って、

お互いのことをいろいろ知り合ってからだんだんに沸いてくる気持ちだと思うし、

最初の2時間で、だめと結論づけるのは何とももったいないと思っています。

自分にとっては、ひょっとしたら、ダイアモンドの原石かもしれないし、

とても育てがいのある、素晴らしい人材かもしれません。

 

世の中にいる結婚している夫婦の8割がたは、

 

「自分の理想とは程遠い相手」

「最初会った時は、この人だけはない!と思った相手だったけどなぜか結婚しちゃった」

「これと言って何もピンとこなかったし、取柄もないような相手」

と結婚しています。

 

「最初会った瞬間に電流が走って、テーブルひっくり返すような出会いで、結婚した」

 

なんていう人は一握りしかいないと思います。

 

最初は頼りないし、物足りないと思っても、つきあっていくうちに、

一緒にいることが心地よいと感じるようになったり、

あれ?意外にいいとこあるわね、と思うようなところを

発見したり、だんだんに加点法で、相手のよいところがわかってくる、

自分にもいくらでもつっこまれるマイナス点があるんだから、お互い様だし、、

などと折り合いをつけていけるものです。

 

「相手の物足りなさは、自分で埋める」

 

そんな気持ちになれるといいですね。