今夜はカーテンコール何回あるかな?

桜新町結婚相談所グッドライフの、秋山です。

先月末、実家の父が突然胸が苦しいと訴え、救急車で搬送され、心筋梗塞で、緊急手術をしました。

あまりに暴れすぎて、肝心な場所は手を付けられず、
とりあえず2か所位細くなった血管にステントとバルーンで、応急処置的な手術をし、
認知症のため、病院スタッフをてこづらせ、2日で、強制退院となりました。

本人は苦しかったことも、手術をしたことも、入院したことも一瞬で忘れているので、
家に帰ってからも、今までと全く変わらない生活を送っています。

私も母も、88歳になっている父なので、いつどうなっても運命と思って受け入れる気持ちでいるので、
そんな大事をとって、慎重に暮らさせる必要もないと思っています。

うちの両親は尊厳死協会に昔から登録しているので、何かあった時に延命措置のようなことは、一切しないという考えです。

 

そんな父は、毎晩4時半頃から夕飯が始まり、大好きな日本酒を一年中お燗をして飲みますが、今や私が水で薄めたり、
ノンアルコール日本酒に入れ替えたりしていることも全く気づかない状態で、夕飯が済むと、6時には閉店。寝る体制に入ります。

トイレに行って、私と母がおしゃべりをしている部屋のドアを開け、

 

「おやすみなさい」

 

と丁寧にご挨拶。

 

私が「今日もありがとうございましたは?」

 

というと

 

「ありがとうございました!」とかわいくご挨拶。

 

そして自分の寝室に行き、また2分ほどすると出てきて

 

またトイレに行き、ドアを開けて、同じくご挨拶。

 

毎晩そのカーテンコールを10回以上します。

 

ベッドに入っても、

 

あっ トイレに行ってなかった、ご挨拶もまだしてなかった

 

と思うのか、記憶がすぐに切れてしまうので、同じことを繰り返すのです。

 

母と私はほんと笑ってしまうのですが、

母は

「いつも本当に憎まれ口聞いて憎たらしいけど、一日の最後にあんなかわいい顔をして

かわいくご挨拶されちゃうと、すべてがチャラになるわね」

と言って笑っています。

 

時々そのカーテンコールが4回くらいで終了してしまう日もあり

 

そんな日は

 

今日は物足りなかったね、、、

 

と母と笑ってしまいます。

 

認知症の父との同居生活は、大変な部分ももちろんありますが、
いまのところは、なんとか笑いに変えて、乗り切っている感じです。

 

笑わなくちゃやってられないという感じですね。